Bonanza 4.0.3

公開されましたね。まだあまり読んではいません。

学術的(?)には文句なしに有意義なことですよね。学習部分のソースも公開されているようなので,学習手法の提案・改良をしたときには,オリジナルのボナンザメソッドとの性能比較とかもしやすそうですね。
 あと,将棋ソフトもちゃんとしたものを作ろうとするとそれ自体結構時間のかかる作業になるので,手軽に実験を行えるソースがあるというのはありがたいと思う。というか,変な自作ソフトでとった実験結果より,Bonanzaでとった実験結果のほうがずっと信頼できるし。

選手権のライブラリという観点では,まぁいろいろな考え方がありますね。
 オリジナリティについては,今まで通り緩くやればいいと思う。というより,そもそも現行の仕組みでは出場したプログラムを失格にするというのは難しい(無理だ)と思う。ライブラリとしてはRejectするべきだったのでは,といった意見もあるようですが,コンピュータ将棋の発展ということを考えるとやはりそういうわけにもいきませんよね(これだけのことをしようとしてくれている保木さんにも失礼な気がしますし)。
 まぁ確かにライブラリとしては使いにくいと思います。Bonanzaを使う以上,最低でも決勝進出を争うくらいの成績は残さないとおかしいし,良い成績を残したとしても「こいつほんとに自分でなんかしたのか?」みたいな目で見られることは確実だし。

ということで,多くの人が参考にはするけどライブラリとして使う人はほとんどいないんじゃないかな,と思います。