確率探索の方が強い…かな?

eloレーティングがいかにも実現確率に使えそうな感じなので,ちょっと試してみました.もとがPVSなので,深さの部分を実現確率に変えるだけですね.

自己対局では,(1手2秒,1手10秒ともに)実現確率を採用した側が6割くらい勝ち越しているようです.ちなみにSEEを重複して計算しているような超適当実装なので,npsは全幅に比べて相当低いです.まじめに実装すればもう少し勝率は上がるのかも.

実装としてはモンテカルロ将棋のときに求めたレーティングを利用して,深さの消費が1/2〜2倍(※このあたりも適当ですが)になるようにしただけです.枝刈りはfutility pruningとnull move pruningは適当に使っていますが,全幅探索のほうでやっているhistory pruningやあやしげな延長,reductionなどは行っていません.

実装面や枝刈り,実現確率に用いる指し手の分類など,改善の余地がかなり残されていそうな感じなので全幅より実現確率のほうが強いのかもしれませんね.