詰将棋

詰将棋を実装しました.アルゴリズムはPN*です.詰将棋を実装すると当然次の一手問題の正答数などはかなり増えるのですが,どれだけ本当の棋力向上に結び付いてるかは不明です.
類似ハッシュはとりあえず今回はやめて,ルートで最善手を更新したときの頓死チェックだけ実装しました.類似ハッシュもいずれ実装してみたい項目の一つではあるのですが,いま一つピンときてないので.ちなみに,進歩3の詰み部分木のところに載っている例は,類似ハッシュなしでも正答できているみたいです.

静止探索中での一手詰

小宮日記で話題になっていた,静止探索中での一手詰を実験してみました.明らかに一手詰ではない場合は除いて普通に調べているので,全然高速ではありません.思ったよりも効果的で,自己対局だと明らかに勝ち越すくらいです.

105勝 81敗 14引き分け (勝率0.56)

いままでも生成してしまった王手(駒を取りながらの王手など)については詰みかチェックしていたので,そこまでする必要はないかと軽視してしまっていたようです….

水平線効果対策

ハッシュの比較だけで判定できる,強度の水平線効果の対策をしました.強度の水平線効果が生じるような局面では既に負けになっていることが多いので,あまり意味はないかと思っていたのですが,これも自己対局だと(まだ実験中なのですが)勝率0.55くらいにはなりそうな感じです.
(追記)
一晩明けたらほとんど勝率0.5に戻っていました….

次の一手問題

思考時間は1問あたり10秒(+詰将棋)です.CPUはXeon2.66GHz,とりあえず4THです.

将棋タウン棋力判定問題集 42/50
コンピュータ将棋の進歩2 30/48

まぐれあたりもあるとは思いますが,進歩2で30問正解はなかなか.基本的な部分は実装し終えてしまったので,これから選手権までの間に正答数が劇的に向上するようなことはないと思います.